第52回広告表示アドバイザリー委員会(2021年01月28日開催)
第52回 広告表示アドバイザリー委員会
日時 2021(令和3)年1月28日(木)10:00~12:00
場所 電気通信事業者協会 会議室+Web
議題
- 実効速度結果の表示について
- ⅯNO店頭広告チェックについて
- 委員会からの指摘に対する各社からの回答について
- 第47回広告表示検討部会(01/18)での検討結果の確認
- その他 報告事項等
(1)実効速度結果の表示について
- 実効速度計測結果の各社Web掲載状況を確認し、各指摘があった。
箱ひげ図の目盛りあるいは最高値などについて、消費者が比較し易いように揃えることが望ましい。また、ネットワークにおけるスペック値(最高速度)と端末におけるスペック値(最高速度)が異なる場合も消費者が計測結果について過大(過小)評価をするなどの誤認につながらないように目盛りに設定する最高値にも配意が必要である。なお、目盛りの設定については電気通信サービス向上推進協議会実効速度適正化委員会で検討をお願いすることとする。
(2)ⅯNO店頭広告チェックについて
- 店頭広告にかかる事後のチェック結果を確認した。事後チェックで違反表示が発見されるケースとして、店舗側のキャリアへの無断掲出を除き、事前チェックを経たものであるならば、事前のチェックの一層の徹底など事前チェックの在り方の相当の改善が必要である。
(3)委員会からの指摘に対する各社からの回答について
- 各社からの回答を得て、改めての指摘が1件あった。
事務局からの広告表示に使用した用語の使用根拠確認において挙げた情報と、これに対する指摘に対して挙げた同用語使用の根拠が異なり、使用する前に根拠確認を行っていると判断できない。特に通信速度・通信品質は消費者のサービス選択時の重要指標の一つであり、用語は確かな根拠を以て正しく表示すべきである。
(4)第47回広告表示検討部会での検討結果の確認
- 広告表示検討部会での確認結果を受け、検討を行った。
なお、検討結果を、令和3年3月23日付で各社に通知した。
- テレビ広告:6社79広告
3社に対し、自主基準、ガイドラインに照らして問題がある、他については、自主基準、ガイドラインに照らして問題はないとした。
- 新聞広告:5社8広告
5社に対し、自主基準、ガイドラインに照らして問題はないとした。
今回の指摘事例
- テレビCM
指摘事項:消費者にとって誤認され易い表示がなされている
(自主基準・ガイドライン第6条五号)
・「家族も学生も」と表示がある一方、「家族は条件が異なる」との注釈表示があり矛盾するように見える上、家族が異なる条件が何かも不明で、判りづらい。
- テレビCM
指摘事項:広告内で表示しきれない条件等についてWebサイト等への誘導が表示されていない
(自主基準・ガイドライン 第22条)
・キャンペーンに関する詳細な条件等について、Webサイト等への誘導が表示されることが望ましい。
- テレビCM
指摘事項:文字数が、1行に30文字を超える表示がある
(自主基準・ガイドライン第5条、別表8)
・複数行に分ける、内容をまとめる、Web 等へ誘導するなどの工夫をしていただきたい。
- テレビCM
指摘事項:消費税抜き価格の表示であるにも関わらず「税抜き」や「税別」等の表示がない
(自主基準・ガイドライン第4条)
※2021年4月以降の金額表示は消費税を含む総額表示義務となります。